「人生初登山で富士山へ。登ってみてわかった事」

こんにちは☆
パピオです!

このパピオトラベルでは旅行初心者から中級者向けの情報を発信しています。
中~上級者の方にとっては、ごくごく【常識】的なネタばかりなので、つまらないかも知れませんが、どうか温かい目で見てやって下さい。
当ブログの内容に関しては、あくまで個人的見解 に過ぎません。
よくありがちな「何でも褒めるブログではない」為、「旅行中級者になりたての調理師目線」「忖度なし」で思った事を「ほぼストレート」
に表現しております。
それをご理解の上、読み進めて頂ければ幸いです。
よろしくお願い致します。

 

 

今回は過去に 2回 日本一高い山である「富士山」に登ってみてわかった事のお話です。

今回は1回目の「富士山登頂」のお話。

特に「山登りと言う行為」自体にはあまり興味のない(景観鑑賞は大好きですが)私パピオ的な視点での結論は…。

 

「富士山は登るものではなく、遠目からあの美しいフォルムを眺めるもの」

 

です(笑)

こんな事を言ってしまっては 身も蓋もない のですが、これが 率直な感想 でした。

 

2014年8月。
この年はパピオのお店「ラボーテ」の5周年の年☆

「せっかくお店の5周年なんだから、何か記念になるような事をしたいなぁ〜」

好奇心旺盛なパピオは やった事ない事をやってみるのが大好き☆

 

今までの人生で ちゃんとした登山 をした事が一度もない(一度、高尾山には行ったけど、あれは登山ではなく、ハイキングでしょ。普段着で行けるんだから。)し、正直 山登りと言う行為 には全く興味もないのだけど…。

 

まぁ〜エベレストは絶対に無理として、せめて夏の日本一の山の頂上」程度なら登れるだろうし、日本一の山のテッペンに死ぬまでに一回くらいは立ってみたいなと思っていたので…。

 

普段全く運動をしていないパピオでも
「5周年記念思い出」 を成功させるべく、計画を始めました。

当初は奥様も「私も行く〜」と言っていたのですが…。

誰がどう考えても 途中でリタイア が目に見えてるし、もし途中で奥様がリタイアしたら、当然一緒に降りて来なくてはならない…。

せっかくのお店の5周年記念なのに 途中でリタイアして「富士山登頂失敗」なんていう大惨事には絶対にしたくなかったので…w

 

今回は 奥様お留守番〜 (笑)

 

とは言え…。
私パピオは、登山を一度もした事がない登山のとの字も知らない「超がつく程の初心者」…。

どのような装備、どうやって登ればいいのかなんてサッパリわからない。

 

山登りの道具も何一つ持っていないし、ルートも全くわからない。
おまけに私は「極度の方向音痴」w

 

夏の富士山で人もウジャウジャいるから、遭難の心配はないと思うけど、一応、冬の富士山では死人が出る事もあるらしいし…。

なので…。
新宿駅発のバスで行く「富士登山ツアー」一人で参加する事にしました。

基本、ツアー嫌いな私ですが「本格的な山登り」を全くした事がないし、命に係るような事になってもイヤなのでね…。…←と、この時は右も左も分からないのでそう思ったのでした。(←結局ツアーに参加しても全く無意味で、後悔しかありませんでしたが…w)

登山に必要な道具もよくわからないので、いろいろ調べましたが…
買うとまぁ〜結構なお値段だこと…(汗)

これから将来、登山を続けるかどうかもわからない(←多分しないw)ので、レンタルする事にする(笑)

そしてお客さんや知人に「富士山初めて登る」と話したら….

 

「私が富士山登った時、酸素ボンベ持って行ったけど、空気が薄くて2本でも足りなくて死ぬかと思った。」とか…いろいろ聞いたので、万が一と思い、酸素ボンベ3本セットお得用を買って持って行ったり…(苦笑)

とにかく上で買うと水も酸素ボンベも超〜高い!と聞いたので、地上でいろいろ買い込む。

 

そしてツアー会社選びとレンタル会社選びです。

とりあえずお値段と内容で決定したのは…。

バスツアー→「サン○ャインツアー」の「8.5合目の山小屋、御来光館指定の夕朝食付き1泊2日プラン」18000円くらい?

道具レンタル→「やまど○ぐレンタル屋」の初心者まるごと6点セット 1万円くらい?

道具レンタルは可もなく不可もなく…。

しか〜し!
このバスツアーが………ね………(苦笑)

【富士登山初日】
朝も早よから新宿駅へ向かい、駅近くの待ち合わせ場所へ。

早速乗り込みます。
確か朝7時半くらい。
バスに揺られて(パピオは何処でも寝れるのでグースカピーでしたが…w)11時過ぎに五合目駐車場に到着。

参加者は、若い人からおじいちゃんまでいろいろです。

全員着替え終わって集合し、説明等があり、登り始めは12時くらい。

しか〜し!

「登り始めから雨やんか…(苦笑)」

 

小雨でもなく、普通に降っている…。

「なんの罰ゲームだよ…」と思いながら、まるで「修行」のような、雨の中の登山が始まりました。

お盆の時期で暑いので、雨ガッパの下はわりと薄着にしていました。

万が一チームと逸れた時の目印として、靴紐のところにリボンが付けられます。

我々は「黄色のリボン」

み~んな同じようなカッコなので…この人の多さで逸れたら、どのチームが我々のチームかわからなくなるの必至…w

登山道は延々と渋滞していて、これなら遭難なんてしようがなく…「ツアーなんか参加しなくても、良かったじゃん…」と思っても時すでに遅し…(苦笑)

雨は延々と降り続けているが、傘をさせるわけではないので、ひたすら雨に打たれながらの登山。

皆さん喋る余裕もなく、黙々と登る。
しかも渋滞も相まって、かなりノロいスピード。

添乗員さんの説明では、始めから張り切って登ると、後で辛くなると言っていたので、皆さん黙々とノロノロ登ります。

ノロノロな添乗員さんを追い抜いてはダメなので、ひたすらノロノロ…。

まるで帰省ラッシュの高速道路w

火山なので、きれいな植物が生えてるわけでもなく、景色が良くないのもあり、あまりにも退屈なので、私はひたすら好きな音楽を聴きながら、黙々と登っていました。

雨雲の上に到達した7合目辺りで、皆さんにストップがかかります。

どうやら気持ち悪くなった女子がいるらしく…一旦足留め。

添乗員さん「具合が悪くなった人が出ましたので、少しここで休憩します!」

ツアーはこれだから…(苦笑)

空は晴れてきたけど、肌寒くなってきて重ね着したいし、今のうちにトイレに行っておこう!と言う事で、添乗員さん達が看護してる間にトイレで用を足して、身支度を整えてこようとトイレへ。

そこで…事件?は起きたのです…。

私が完全装備でトイレから出てきて外を見ると…。

人が多過ぎて何処に我々のチームがいるかわからない…。
黄色いリボンが目印なので、しばらく黄色いリボンを探す…。

ピンク…青…オレンジ…緑…。

あらっ…?黄色いないやんか…(汗)

しまった…置いていかれたわ…(笑)

あれだけノロノロ歩いていたのだから、スグに追いつくでしょ!と思ってパピオは一人でテクテクと登って行きます。

しかし…登っても登っても黄色いリボンチームがいない…(汗)

あれ〜。おかしいな〜。
あれだけチンタラ歩いていたのだから、そろそろ追いついてもいいのになぁ………。

と、思いながらひたすら登り続け…。

 

…暗くなる前に8.5合目の山小屋「御来光館」に着いてしまった(笑)

でも私が最後まで追いつけなかったのかも知れないので、それだと恥ずかしいな〜と思いながら…恐る恐る入口を開けて山小屋スタッフさんに聞いてみる…。

パ「すみませ〜ん…。サン○ャインツアーと言う会社のツアーで、チームと逸れてしまって…。先に着いてますかね〜?」

山小屋「サン○ャインさんはまだ到着していませんね〜」

パ「あれ〜!?おかしいな〜。」

山小屋「連絡とってみます。………あ〜…。あと1時間程で到着する予定だそうです。」

パ「…………。」

山小屋「仮眠室で仮眠しててもいいですよ〜」

パ「ありがとうございます☆」

…と言うワケで、ワケもわからず仮眠しながら皆さんを待つ

そしてね…。
行く前に富士登山経験者から散々「辛くて死ぬかと思った」とか…酸素ボンベ1本じゃ足りないから3本くらい持って行った方がいいとか脅されて、「人生初登山」のパピオは「上で命に関わるのも嫌だしな〜」とか「無用な心配」をしてバカ正直に酸素ボンベ3本も持って行ったけど………。

「死ぬほど辛いとかも一切無く、結局酸素ボンベ1本も使わず、パッケージすら開けなかったわ!」(苦笑)

どうやら意見を聞く人を間違えてしまったみたいだなw

しばらく休んでいたら、皆さんが到着したみたいなのでロビーに降りていくと…添乗員さんが平謝り。

添「申し訳ありません…。確認不足で人数チェックしないで登っていました…。あんなに早く登るなんて経験者なんですか?云々カンヌン…。」

パ「いえいえ…。登山は人生で初めてです。点呼とか取ってないんですね〜(笑)私は全く大丈夫なので何も問題ないですが、さすがに点呼くらいは取った方がいいと思いますよ〜。云々カンヌン…。」

あれだけ「人だらけ」の吉田ルートなら遭難する事もそうそう無いとは思うけど、万が一、人知れず「滑落」みたいな事があったらどうするのかね〜…と思いながら皆さんとショボい「ハンバーグ弁当」を食べる。

大の大人があのショボい「ハンバーグ弁当」一つでは足りるわけもなく…。

8.5合目はかなり寒いので、何か温かい物でも…とメニューを見るも…。

そこにあるのは…
ショボい「ハンバーグ弁当」
ショボい「ラーメン」
ショボい「うどん」くらい…。

う〜ん…。
この中で食べたい物はゼロなんだけど、何かお腹に入れないと腹ペコで寝れないよな〜と、仕方なく選んだのは、汁物で温かい「ラーメン」

普段、外食ではラーメンを食べない私は、仕方なくこの年初ラーメン(笑)

そして仮眠タイム

1時半にロビー集合と言う事で、あの恐ろしい仮眠室に向かうのでした(苦笑)

ツアーの人達を、仮眠しながら待っていた時は私一人だったので、広々使って寝ていましたが…。

夜の山小屋は人でゴッチャゴチャ(汗)

当然、一人あたりのスペースは決められており…。

なんと………。

一人あたりの広さはシングルベッドに2.5人くらい寝る程のスペースしかない!!(笑)

つまり…。

普通に腕を下に伸ばして寝ると隣の知らない人の腕と思いっきり密着してしまう程の幅しかない(苦笑)

…よって…。

必然的に腕は自分の身体の上に置く事になりますw

掛布団?なんてほぼ共有みたいでキモチ悪いし。

しかも…イビキが煩い人もいたり…寝相が悪い人もいるので…。

寝るには最悪の環境です!

しかし…とりあえず仮眠しておかないと徹夜で降りる事になるので仕方なく…。

寝る…zzz。

のび太レベルで「何処でも寝れるパピオ」でも…。

やはりあの環境では寝れるわけもなく…。

点呼予定時間の1時半を迎える。

みんな続々とロビーに降りていく。

そして点呼。

しかし…添乗員さんが何やら険しい顔をしている。

そこで信じられない一言を…。

添乗員「皆さんおつかれさまです。ここで大変残念なお知らせをしなければなりません。頂上付近が強風の為、ツアーはここで終了、頂上へは行かずにご来光は朝ここの山小屋から見て頂く事に決定しました。朝ご来光が見える時間に起きてここからご覧下さい。ここからでも充分ご来光が見えます。他のツアー会社も全て登頂中止しています。皆さん同じく登れませんのでご了承下さい。云々カンヌン…。」

パピオ心の中で…。
「アホか…。フリーの人は続々と登ってるやんか…」

要は…万が一の時の責任を取りたくないから、少しでも風が強いと行かせないと言うワケ。

「やっぱりツアーなんか利用するんじゃなかった…。」と激しく後悔(苦笑)

パピオだってバカではない。
フリーの人も登ってなければ、さすがに「危険だから止めておこう」となりますが、外を見ればフリーの人で既に、頂上まで行列ができている状態。

誰がどう見ても危険ではない。
実際全く危険はなく、余裕で頂上まで登れたしね。(あっ!ネタバレしちゃったw)

せっかくラボーテ5周年記念に富士山登頂しに来たのに、大したことない風で途中で引き返すのはイヤなので…。

パピオ、強行手段に出る。

添乗員「それでは皆さん。ご来光の時間までまだまだあるので、仮眠室でお休み下さい。山を降りる時に点呼を取りますので、それまではご自由に寛いで下さい。」

皆さん残念そうにゾロゾロと仮眠室に引き返していく

その頃パピオはと言えば…。
ロビーでフリーの人達が床で休んでるのに紛れて、横になる。

おっとっと…その前に大事な事が。
靴に付いてる黄色いリボンを取って来ないとならない。

だって…リボン付きはツアー客の靴と一発でわかってしまうからw。

逆に言えばリボンさえ取ってしまえばみんな似たようなカッコをしているので、フリーの人と見分けが付かないのだw

…と言うワケで、コソッとリボンを外しに行き、しれーっとロビーでフリーの人に紛れて横になる。

添乗員さんは私の顔を覚えていたのか、声をかけてくる。

添乗員「パピオさん今日はいろいろすみませんでした〜。今日はツアー中止で残念ですが、全ツアーみんなが中止しているので、そこはご了承下さい。
パピオさんはまだ寝ないんですか〜?」

パピオ「仮眠室は空気が悪いし、全く休める環境ではないので、私はここで横になってる方が楽なんです〜。どうぞお気になさらず〜。 ちなみに明日は何時に点呼ですか〜?」

添乗員「○時の予定です。←正確な時間は忘れたw
では私達は仮眠しますので、おやすみなさい。」

パピオ「おやすみなさ〜い」

添乗員が上に行ったのを確認し、わざと少し時間を置いてから荷物を持ってブーツを履く

そのまんま、しれ〜っとフリーの人達に紛れて頂上を目指しますw

皆さん行列作って普通に登ってるわ。
やっぱりね…。

ツアーなんてのは「一番レベルの低い人に合わせる」のだから、普通の人にとっては「面白いワケがない」のですよ…。

とりあえず点呼までしれ〜っと戻って来ればミッション達成

テクテクと登り始める。
相変わらず、いつまでも変わり映えしない「黒い石、砂利、砂ばかりで草木も生えてない景色」の、退屈な山道(苦笑)

でも…目標はあくまで「日本一の山の頂上に立つ!」なので、ミッションを達成すべく登り切りましたよ。

そして頂上に到着。

ご来光時間まで後少し。

とうとう…その時が…。

「………………。」

「確かに綺麗だけど〜」

正直…。

「背筋がブルッとするような感動はないかな…」w

周りの皆さんは大盛りあがりで皆さん「ヒューヒュー」言って騒いていたり、涙ぐむ人もいたりと様々でした。

超〜大変な思いをして、高山病や頭痛と闘いながら登ったりしたら…もしかして感動するのかも知れないけど、私パピオ的にはそこまで大変でもなかった(そりゃあ翌日筋肉痛だらけではあったけど、死ぬほど辛かったか?と言われたら全然そんな事はない、特に普段運動もしていない私のような普通の40代オッサンなら間違いなく頂上まで登れます。) のと、想像していたよりも スケールが小さかった のとで、ご来光を見た感想は…。

「まぁ〜そこそこキレイだよね〜」レベル。

これはこれでキレイだけど…。

さすがにグランドキャニオンくらいじゃないと「背筋がブルッ!」とするくらいの感動にはならないよな〜(苦笑)

無事に「ラボーテ5周年記念ミッション」を達成した私の、次なる小さなミッションは「如何にバレずに点呼までに戻るか」だ…。

急げ〜!(笑)

…と言うワケで順調に山小屋まで降り、点呼3分前にスベリ込みセーフ

しれ〜っと点呼を受け、みんなで下山と思いきや…。

何故か途中で「ここからは各自のペースで自由に降りて下さい。」と5合目の待ち合わせ場所を指定されると言う始末…。

やっぱり添乗員ツアーってのは意味わからん…(苦笑)

あれだけ行列できてたら山小屋から5合目まで迷いようがないやろ…(笑)
途中までの案内はただの「仕事してますアピール」か?(苦笑)

結論…。

やっぱり添乗員ツアーは何から何までダメダメ。お金の無駄でしかありません。

そして無事に5合目の集合場所に到着。
全員でバスに乗り込み、ツアーに付いてる日帰り温泉へ向かいます。

道中、隣の席にはおじいさんがいて軽くオシャベリ。

お爺さん「いや〜頂上まで行けなくて残念だったね〜」

パピオ「そうですね〜。見たかったですね〜。」

話は合わせておく

このお爺さん、話を聞けば70代だそうで…。

疲れはしたけどリタイアする事なく8.5合目まで登れたそう。
帰りもピンピン。

かたや私パピオは当時41歳
そりゃあなんなく頂上まで登れなきゃおかしいよね〜。
この4年後に、パピオはまた富士山に登る事になるのですが、その時も普通に、難なく登れました

普段全く運動していないパピオのような40代オッサンが人生初登山で富士山でも…。

大丈夫!
酸素ボンベなんかなくても
普通に登れます!

その後、日帰り温泉に着き、露天風呂に入ったら…意外と富士山が良く見えるではあ〜りませんか☆
晴れ渡った空に、末広がりの美しいフォルムの富士山☆

こっちの富士山の方が
「いいものだな〜」
と素直に思いました。

2回登ってみてやはり…。
「富士山は登っても、何もない退屈な山でしかないけど、少し離れた所からあの美しいフォルムを眺めるのがパピオ的にはベストだな〜」としみじみ思うのでした。

まぁ〜私は初心者向けの「富士吉田ルート」しか登っておらず、もしかして他のルートの方が楽しいのかも知れませんが…。

「日本一高い山のテッペンに立った」と言う「ネタ」の為に、人生で1回くらい登ってみるのは「有り」かな。
普通の男子ならそんな大変な事でもないしね☆

その代わり…女子は大変そうな人が沢山いたので…。

もし行くのなら…。
覚悟して行きましょ〜(笑)

パピオ

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